2014年9月3日水曜日

欲望的な俺と酒を飲むと延々とこんな話をするぜ、の話

おそらく大勢の人は他人が振りかざす哲学というものに辟易としてしまうんじゃないだろうか。
だから今回はあくまで自分のノートとして書き残すだけなので、どうかご容赦願いたい。

まず前提として、僕はこのゲームを勝負事だと捉えている。
格闘ゲームなんだから当たり前じゃんか、。と思われる方もいると思うけど、自分の場合は少し意味合いが違う。
自分のアイデンティティを懸けた命の削りあいに等しいとまで思い込んでいる。
いや、思い込もうとしている、のか。

と、いうにもそこに自身の拠り所もない哲学があるからだ。
「くだらないクソみたいなことでも、真面目にやれば何かを見出せる」

幼い頃、自分は勉強が嫌いだったし、それ以上にその行動の意味を求めていた。
「こんなことしてなにになるんだろう」と、恐らくは人一倍思い続けてしまったし、それで気を病みかけたこともあった。
けど、ある時を境に「ただ、今この手の内にあるものに対して本気で挑んでみる」というスタイルに変えてみた時、自分は勉強に対する見識が175°くらい変わって見えた。
何かを見聞きすることに真剣になれたし、吸収したいと思ったし、それが実感できた時最高に楽しく思えた。
本を読むことが好きになったし、そこから音楽を聴くようになり、演る側に、作る側に回って行って、習慣という垣根を越えて頭や感情に強く紐づいてしまった。
こうして自分は様々な物事に対して手を抜きたくないと「この頭が思い込んでしまった」のだ。

さて、話は戻り格ゲーにおいてその思い込みがどう作用しているか。

まず第一に考えられるのは"途中で投げ出すことがなくなったこと"
例えば格上との対戦の時にどんなに連敗したとしても、財布の中に100円玉が残っている限り連戦を申し込んだ。その日に30〜40連敗した相手に、三日間挑み続けたこともある。
正直にいってアホの極みだと思う。帰りの駄賃を失い、家まで徒歩1時間半かかるというのに惜しみなく100円玉を費やすのである。昭和か。

ただそこからさらに"その負けをどう勝ちに結び付けるか"という原始的な思考回路を得ることができた。
ロジックとしてはごく当たり前な帰結とも言えるが、実際に負けた後、その要因を整理整頓して修正していくのは格ゲー初心者だった自分にはとても困難な作業だったし、たぶんできていなかったと思う。
技術が理論に追いつかないのはよく見る光景だが、おそらくその逆だった。

このゲーム、極論、どんなに強くたって負ける時は負ける。
そのひとつひとつの負けに対して考える力が身についたとは思う。
ただ最近はその思考回路が錆び付いてきたようにも思える。ガチな環境に身を置けない事情もあるのだけど、落ち着いたらもっと情熱を振りかざしてこのゲームに臨みたいものである。

さて、さらにもうひとつ。
"お手軽なアイデンティティを得ることが出来た"

どういつせい 0【同一性】〔identity〕
〘哲〙あるものが時間・空間を異にしても同じであり続け,変化がみられないこと。
①物がそれ自身に対し同じであって,一個の物として存在すること。自己同一性。
②人間学・心理学で,人が時や場面を越えて一個の人格として存在し,自己を自己として確信する自我の統一をもっていること。自我同一性。主体性。
大辞林 第三版

とのことだが、ゲームにおいて欲望ハイライトとしてのキャラクターが確立し得たのはかなり大きい。
強いとか巧いとか、そりゃ言われたいけれどある意味ではそういうことじゃなく、クソ真面目に100円玉を入れ続け、クソ真面目に負けを味わってきて、その果てにある勝ちにこだわってきて。
そしてその副産物として、このキャラクターは誕生し、一個のアイデンティティを得たわけだ。
それはこのゲームの特性でもあると思うし、大会や店舗に足繁く通えば今の時代、すぐにコミュニケーションはとれる。そういう側面も働いていると思う。

そう考えるとこのゲームを真面目にやり続けるというのは、「ただゲームが巧くなった。」以上の何かを得ることが出来るんだと思う。
まぁゲームに限った話じゃないんだろうけどね。

問題は自身の哲学に如何に正直であれるか、だし。
その哲学を環境と照らし合わせ、如何に精査を図れるか、だとも思う。
今のところ、何かを真面目にやり続けることに疑問は感じないけれど、それでいつか壁にぶち当たったとしたら。
凝り固まったその哲学が高い障壁にならないことを、切に祈るばかりである。

(なんの記事だっけコレ)

‐‐‐

哲学だのどーのこーの騒ぎましたけども。

まだまだ自分は弱いですし、もっともっと勝ちたいです。
おっきな大会に出て、勝ち続けて優勝してキャーキャー言われたい!!
そういう初期衝動はあるはずで。

そしてそんな気持ちがあるからこそやめられないんで、今日もこのゲームやります。
みなさん、是非遊びましょう。

おわり。